対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」を手がける米オープンAIは、米ベンチャーキャピタル(VC)スライブ・キャピタルの関連会社スライブ・ホールディングスの株式を取得した。会計やIT(情報技術)サービスといった従来の業界へのAI導入に向けた提携の一環。両社が1日発表した。
オープンAIはスライブの業界専門家と協力し、主に手作業で断片化されている業務プロセスに技術を統合する。今回の提携は金銭を伴わず、オープンAIは専門の調査チームとリソースを提供する対価としてスライブ・ホールディングスの株式を受け取る。
オープンAIはスライブ・キャピタルから出資を受けており、今回の提携により、資金面や事業面で両社の関係が一段と深まることになる。
スライブ・ホールディングスは、ジョシュ・クシュナー氏率いるスライブ・キャピタルが設立された企業で、会計事務所やIT企業など伝統的な事業を買収し、AIを活用して業務効率化を図る「AIロールアップ」に注力している。