マレーシア、Xを提訴へ AI「Grok」の性的画像生成を問題視 13-Jan 17:42

マレーシアの通信マルチメディア委員会(MCMC)は13日、米実業家イーロン・マスク氏が率いるソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に対し、人工知能(AI)機能「Grok(グロック)」に関連するユーザーの安全上の懸念を理由に、法的措置を講じると発表した。

生成AIチャットボットのGrokを巡っては、性的画像を生成・公開できる機能が世界的な反発を招いている。これを受け、世界各国の当局が開発元であるマスク氏のAI企業、xAIに対する規制に乗り出している。

マレーシアとインドネシアは先週末、Grokへのアクセスを一時的に遮断した。また、英国のメディア規制当局がXへの調査を開始したほか、フランス当局も検察や規制当局に同社を告発している。

MCMCは声明で、わいせつ、露骨な性的表現、下品、著しく不快な内容、および同意のない加工画像を含む有害なコンテンツの生成と拡散にGrokが悪用されていることを確認したと指摘。

「女性や未成年者が関与しているとされるコンテンツは重大な懸念事項だ。こうした行為はマレーシアの法律に抵触し、各社が表明している安全への取り組みを台無しにするものだ」と批判した。

ロイターがxAIにコメントを求めたところ、自動応答とみられる「レガシーメディアは嘘をつく(Legacy Media Lies)」との返信があった。Xからは直ちに回答は得られなかった。

MCMCによると、今月、XとxAIに対し有害コンテンツの削除を求める通知を送付したが、両社からは何の措置も取られていないという。

イスラム教徒が多数派を占めるマレーシアには、オンラインコンテンツに関する厳格な法律があり、わいせつ物やポルノは禁止されている。マレーシア当局は、オンラインギャンブル、詐欺、児童ポルノ、未成年者への性的誘導行為、ネットいじめに加え、人種、宗教、王室に関連するコンテンツを有害とみなしている。