ロシア中央銀行は19日の理事会で、主要政策金利を50ベーシスポイント(bp)引き下げ16%にすると決定した。インフレが鈍化傾向にあり経済が減速する中、大方の市場予想に沿った内容。プーチン大統領が同日開いた記者会見で「経済の減速は中銀がインフレ対策で金融を引き締めた結果だ」と指摘したことに歩調を合わせる形となった。
片山さつき財務相は19日夜に会見し、日銀が追加利上げを決めた後の為替相場について、「一方向で急激な動きがこの半日で明らかにあるので留意している」としたうえで、「投機的な動きを含め行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取っていきたい」と述べた。
日銀が30年ぶりの高水準となる0.75%への利上げを決定した。植田和男総裁は会見で、実質金利はまだ極めて低いところにあるとして、利上げ継続の方針を示す一方、今後の利上げペースについて具体的な示唆を与えなかった。日銀では、今回の利上げの影響をつぶさに点検しながら、追加利上げのタイミングは慎重に探るべきだとの声がある。ただ、円安への懸念は政策委員の間でも強く、状況次第では調整が速まる可能性もある。