終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で一時、9カ月半ぶりの高値を付けた。市場では、日本の財政姿勢を懸念する動きが見られている。
<為替> ドルが対円で一時、9カ月半ぶりの高値を付けた。市場では、日本の財政姿勢を懸念する動きが見られている。 ドル/円は0.2%高の155.58円。一時、155.73円と、2月3日以来の高値を付けた。 一方、米雇用統計の発表を20日に控える中、労働市場の動向にも注目が集まっている。米クリーブランド連銀の集計から、10月の米企業による大規模レイオフ予告の件数は3万9000人と急増したことが分かった。また、米労働省が発表した10月18日までの週の失業保険の継続受給件数は8月初旬以来の高水準となった。 主要通貨に対するドル指数は0.02%高の99.55。前日までの4日続落から脱した。
イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、英中銀が金融政策目的で保有する英国債を「非常に低い」水準まで削減するとの見通しを示した。ただ、他の理由で国債を保有し続ける可能性はあるとした。