午後3時のドルは、前日ニューヨーク市場終盤の水準とほぼ変わらずの143円半ばで取引されている。イスラエルのイラン攻撃を受けてリスクオフムードが一気に高まり、ドルと円、スイスフランなどの逃避通貨が一斉に買われた。
来週の外為市場でドル/円は、方向感を模索する展開となりそうだ。原油価格を一気に10ドル超押し上げた中東情勢はもちろん、米国と中国や日本の関税交渉の行方も予断を許さぬ状況で、事態の変化を伝えるニュース速報に逐一反応する「ヘッドライン相場」が続く見通しだ。
岩屋毅外相は13日の閣議後会見で、イスラエルによるイランの核施設への攻撃について「イランの核問題の平和的解決に向けた外交努力が継続している中、軍事的手段が用いられたこことは極めて遺憾」とし、「事態をエスカレートする今回の行動を強く非難する」と述べた。