トランプ米政権は、エヌビディア(NVDA.O)などが製造した人工知能(AI)半導体の技術が中国に流出するリスクを踏まえ、新たにAI半導体のマレーシアやタイへの輸出を規制する計画だ。米商務省の草案はまだ最終決定しておらず、修正される可能性がある。ブルームバーグが4日、複数の関係者の発言を引用して伝えた。
トランプ政権は、バイデン前政権による先端AI半導体の輸出規制を撤回し、切り替える意向を表明している。ブルームバーグによると、米政権はこの規制の正式な撤回と併せて、マレーシアとタイへの輸出規制を導入する予定だという。
マレーシアは6月、国内で操業している中国企業がエヌビディア製の半導体を搭載したサーバーなどを活用し、大規模言語モデルを訓練しているとの報道を調査中だと説明した。
米商務省はロイターのコメント要請に応じていない。エヌビディアのスポークスマンはコメントを避けた。