エヌビディア、中国向けに機能制限版「H20」導入へ=関係筋 09-May 13:08

複数の関係筋によると、米半導体大手エヌビディア(NVDA.O)は人工知能(AI)向け半導体「H20」の対中輸出が制限されたことを受けて、性能を落としたダウングレード版のH20を2カ月以内にリリースする計画。

大手クラウドプロバイダーなど中国の主要顧客に対し、ダウングレード版のH20を7月にリリースすることを目指していると通知したという。

米政府は先進半導体技術の対中輸出規制を強化しているが、エヌビディアは極めて重要な市場である中国でのプレゼンスを維持したい考え。

H20はエヌビディアが中国に輸出できた最先端のAI半導体だったが、米政府が先月、輸出許可の取得を義務付け、事実上、対中輸出が困難になった。

ダウングレード版は、メモリーの容量が大幅に削減されるなど、これまでのH20と比べて大幅なダウングレードとなる。

下流部門の顧客は、半導体の性能レベルを調整するため、モジュール構成を変更できる可能性があるという。