マイクロソフト、AI分野に230億ドル投資へ 大半はインド 10-Dec 07:10

米マイクロソフト(MSFT.O)は9日、人工知能(AI)分野に230億ドルの新規投資を行うと発表した。大半はインド向けで、世界屈指の急成長を続ける同国のデジタル市場での事業拡大を図る。

サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、このうち175億ドルをインドに振り向けると表明。対インド投資は今年既に打ち出している30億ドルから大きく上積みされる。

来年から4年間かけて実施される投資により、マイクロソフトはインドで最大のクラウドコンピューティング基盤を有することになる。

インド中部ハイデラバードに来年半ばから稼働予定する同国最大規模の新しいデータセンターを設置するほか、南東部チェンナイなど3カ所の既存のデータセンターを拡張し、インド国内で2030年までに2000万人に対してAI関連技能習得を支援する方針だ。

ナデラ氏はXへの投稿で、これらの投資は「インドが目指すAIファーストの未来に必要なインフラ、技能、そして国家の能力の構築を支援する」と述べ、自身とモディ首相の2人が1枚に入った写真を共有した。

現在ナデラ氏は、マイクロソフトのAI会議のため3日間の日程でインドに滞在している。

またマイクロソフトは、カナダにも向こう2年で75億カナダドル(54億2000万米ドル)超を投資すると明らかにした。23年から27年までに190億カナダドルを投じる計画の一環で、クラウド基盤を拡充する。