ベゾス氏のAI研究所、数百億ドル調達へ 産業界の再編目指す=FT 27-Feb 16:58

米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)創業者のジェフ・ベゾス氏が設立した人工知能(AI)研究所が、数百億ドル規模の資金調達を進めている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が27日、報じた。

AI技術で影響を受ける企業を買収し、産業セクターの再編から利益を得る狙いがあるという。

同紙が交渉に詳しい関係者2人の話として伝えたところによると、今回の資金調達では、当該事業の企業価値が約300億ドル(新規投資を除く)と評価されている。

米紙ニューヨーク・タイムズは昨年、ベゾス氏が「プロジェクト・プロメテウス」と呼ばれる新興企業の共同最高経営責任者(CEO)に就任すると報じていた。この企業はコンピューター、自動車、宇宙船のエンジニアリング・製造向けAIに特化する。

ベゾス氏が2021年7月にアマゾンのCEOを退任して以降、企業で正式な運営上の役職に就くのはこれが初めてとなる。同氏は宇宙企業ブルー・オリジンにも関わっているが、同社での公式な肩書きは創業者にとどまっている。

報道によると、プロメテウスは現在、アブダビ投資庁(ADIA)を含む複数の大手政府系ファンドに対し、持株会社への投資について初期段階の協議を行っている。

また、ベゾス氏は米金融大手JPモルガン・チェース(JPM.N)のジェイミー・ダイモンCEOとも投資について協議している。実現すれば、投資は、米重要産業のサプライチェーン強化を目的とする同行の「安全・強靱性イニシアチブ」向け基金(100億ドル規模)を通じて行われる見通しだ。