英最高裁は11日、人工知能(AI)の一種で機械学習が可能な「人工ニューラルネットワーク(ANN)」が特許権の対象になるとの判断を示した。知財専門の弁護士は、AIに関する革新的な技術の特許取得を後押しするとして歓迎している。
英AI企業エモーショナル・パーセプションAIが特許を出願したANNは、音楽などのメディアファイルを利用者に勧めるもので、同社によれば、ジャンルや個人の好みとは無関係に、同じような感情的反応を引き起こすファイルを生成する機能がある。英知的財産庁(IPO)は2022年に出願を退けたが、不服申し立ての結果、最高裁がエモーショナル社の主張を認める判断を下した。
最高裁は、コンピュータープログラムの特許権取得は、物理的なハードウエアの使用を伴う場合に認められると指摘。その上で、ANNはハードウエア上でしか利用できないため、原則として特許権取得が可能だとした。
知財を専門とする複数の弁護士は、今回の判断について、AI関連にとどまらず、英国のあらゆるソフトウエアの特許出願に大きな影響を及ぼすとの見方を示した。