米メタMETA.O>は29日、中国の人工知能(AI)スタートアップであるManus(マヌス)を買収すると発表した。金額など買収の条件は非公表。メタは自社のプラットフォームに高度なAIを統合する取り組みを加速している。
マヌスはシンガポールに拠点を置き、汎用AIエージェントを開発している。AIエージェントはデジタル従業員として機能し、最小限の指示によって調査や自動化といった作業を独立して実行することができる。
メタはマヌスのサービスを運営・販売するとともに、メタAIなど自社の消費者向けおよび企業向け製品に統合する計画。
マヌスは今年、自社開発のAIエージェントを発表し、性能がオープンAIのAIエージェントであるディープリサーチを上回ると主張している。同社は蝴蝶効応(バタフライエフェクト)社の一部。
ハイテク大手は、業界内で競争が激化する中、戦略的な買収や人材獲得を通じてAI投資を拡大している。メタも今年初めにデータラベリングのスタートアップであるスケールAIへの巨額出資と引き換えに創業者のアレクサンダー・ワン氏を獲得した。