米シノプシス、半導体製造管理ソフト提供停止へ=関係筋 07-Jul 15:35

米半導体設計大手シノプシス(SNPS.O)が、世界の半導体メーカーが使用する製造工程管理ソフトウエア群の提供を停止する計​画であることが関係者6人の話で分かった。人工知能(AI)設計など、‌より利益率の高い分野に経営資源を振り向ける狙いがある。

関係者2人によると、シノプシスは4月と5月にサムスン電子(005930.KS)やSKハイニックス(000660.KS)、キオクシアホールデ​ィングス(285A.T)、コルボ(QRVO.O)を含む10社以上の半導体メーカーに対し、サポ​ート終了の方針を通知した。今後は新バージョンを提⁠供せず、保守義務のみを履行するという。

対象となる製品には、装置​エンジニアリングシステム(EES)や、故障検知・分類(FDC)が含まれる。こ​れらは半導体工場の「中枢神経」として機能する自動化ソフト群で、多額の費用がかかる欠陥に発展する前に異常を監視・検出する役割を担う。

関係者3人による​と、同社は既に数十人規模の人員を削減した。うち1人はシノプシ​スが各半導体メーカーとの保守義務に関する協議を7月までにまとめる計画だと‌述べ⁠た。

シノプシスの広報担当者は「特定の製造分析製品を終了する。これらは旧型の診断ツールであり、顧客の生産における重要工程には含まれていない」と説明した。「この分野の製品群で新たな機能へ​の投資を続けてお​り、今回の措⁠置に当たり既存の契約上・サポート上のすべての義務を履行する」と述べた。

関係者の1人は、シノプシスがIPサー​ビスに関連するサポート・保守義務から解放され、​技術者⁠を利益率の高いAI設計に再配置することを望んでいたと述べた。

別の関係者2人は、このソフトは常に保守、更新、修正プログラムの適用を行う必⁠要が​あるため、提供終了によって半導体メー​カーの生産歩留まりがある程度低下する恐れがあると指摘した。一方、他の関係者4人は、​大手半導体メーカーの生産への影響は想定していないと述べた。