アリババ、AIモデル「Qwen3.5」発表 エージェント型AI時代に対応 16-Feb 17:56

中国の電子商取引(EC)大手アリババグループは16日、複雑なタスクを自律的に実行できる新型人工知能(AI)モデル「Qwen(通義千問)3.5」を発表した。

性能とコストの両面で大幅な改善を図り、複数の性能指標で米国の主要なライバルモデルを上回ったとしている。

中国の対話型AI市場では現在、字節跳動(バイトダンス)の「豆包(Doubao)」や、昨年世界的な旋風を巻き起こした「ディープシーク」が先行しており、アリババは新モデルの投入でユーザーの囲い込みを急ぐ。

アリババによると、Qwen3.5は前モデルに比べて利用コストを60%削減したほか、大量のワークロードを処理する能力が8倍に向上した。

また、モバイルやデスクトップのアプリ上で自律的に操作を行う「ビジュアル・エージェント型機能」を備えているという。

同社は声明で「エージェント型AI時代を見据えて設計されており、開発者や企業が同じ計算資源でより迅速かつ高度な処理を行うことを可能にする」と述べた。

バイトダンスも14日、中国最大となる約2億人のユーザーを抱えるチャットボットアプリのアップグレード版「豆包2.0」をリリースし、アリババと同様にAIエージェント時代への対応を打ち出した。

アリババは今月、Qwen上で直接飲食物を購入できるクーポン配布キャンペーンを実施し、一部で不具合はあったものの、アクティブユーザー数を7倍に急増させている。

今回の発表でディープシークへの言及はなかったが、公開された複数の性能指標で従来版やオープンAIの「GPT―5.2」、アンソロピックの「クロード・オーパス4.5」、グーグルの「ジェミニ3プロ」といった米国の新モデルを凌駕したとしている。

ディープシークも数日中に次世代モデルをリリースするとみられている。