ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し下落した。週内に予定される主要中銀の金融政策決定に備え、市場がポジション調整を進めている状況を反映した。
米連邦準備理事会(FRB)は18日、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中銀)、日銀はそれぞれ19日に金融政策を決定する。いずれも金利据え置きが見込まれているが、中東情勢を受けたインフレや経済見通しに関するコメントに注目が集まっている。
米・イスラエルによるイラン軍事作戦開始以降、FRBの利下げ観測は後退し、市場が見込む年内利下げ幅予想は約25ベーシスポイント(bp)。ECBについては、年内に約2回の利上げ予想が織り込まれた。
マッコーリー・グループのアナリストは投資家向けノートで、FRBがタカ派姿勢を強め、原油高とインフレ懸念を踏まえて「長期にわたる利下げ停止」を市場に強く示す可能性が高いという見方を示した。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.31%安の99.55。中東情勢の悪化と原油価格上昇を受け、安全資産への逃避買いが膨らむ中、ドルは一時、10カ月ぶり高値を付けた。
ドルは対スイスフランで0.4%安の0.7846フラン。
ユーロ/ドルは0.31%高の1.15403ドル。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)が終わるまで確信は持てないが、センチメントに微妙な変化が出始めているように感じる」とし、「イランでの戦争開始以降、ドルは下落局面で買われてきたが、今は上昇局面で売られているようだ」と述べた。
円は対ドルで0.01%高の159円。2024年の日本当局による介入ラインに接近している。
片山さつき財務相は17日、中東情勢の緊迫化で金融市場全般に大きな変動が生じているとの認識を改めて示し、市場対応を巡り「いかなる時も万全の対応をとる」との考えも語った。日銀の植田和男総裁は、基調的な物価上昇率について「2%に向けて緩やかに上昇している」との認識を示した。
豪ドルは対米ドルで0.46%高の0.71040米ドル。 オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は17日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げて4.10%とした。
ドル/円 NY午後4時,159.04/159.05 始値,159.10 高値,159.15 安値,158.73 ユーロ/ドル NY午後4時,1.1535/1.1537 始値,1.1505 高値,1.1547 安値,1.1505