午後3時のドルは155円前半、財務相・日銀総裁会談控え円安一服 19-Nov 15:10

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅安の155円前半で取引されている。地合いは円安と指摘する声が依然多いものの、片山さつき財務相と植田和男日銀総裁の会談を今夕に控え、円安は一服となった。

この日のドルはじり安。前日海外市場では一時155.73円と2月3日以来、約9カ月半ぶり高値を更新したが、高値警戒感などから東京では売りが強まり、155円前半まで下落した。

午後には、中国政府が日本産水産物の輸入を停止すると日本政府に伝えた、と共同通信が報道したが、円相場の反応は限られた。

「こうした問題が米中対立に発展するようなことになれば、リスク心理が悪化する形で為替市場全般に影響が及ぶ可能性があるが、日中対立だけであれば、日本の経常黒字が多少減少する程度で、インパクトは限られる」(JPモルガン・チェース銀行の為替ストラテジスト、斉藤郁恵氏)との指摘が出ていた。

片山財務相と植田日銀総裁の会談には城内実経済財政担当相も同席し、きょう午後6時10分から行われる。3者による会談は高市早苗政権発足後初めて。「首相との会談後会見では見られなかった円安けん制や利上げ観測を高めるような発言が出てくるかが注目点」(FX会社トレーダー)という。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,155.37/155.38,1.1588/1.1590,180.05/180.07 午前9時現在,155.53/155.54,1.1579/1.1582,180.09/180.11 NY午後5時,155.50/155.53,1.1579/1.1583,180.07/180.12