英国立統計局(ONS)が20日発表した2月の財政収支は143億ポンド(約191億7000万ドル)の赤字となり、赤字額はロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値(85億ポンド)を大幅に上回った。
赤字額は前年同月比18%増加した。ONSは利払いの時期を要因に挙げた。
1月の財政収支は過去最高の303億ポンドの黒字から319億ポンドの黒字に上方修正された。
一方、足元ではイラン戦争とそれに伴うエネルギー価格の急騰により、英国政府の借り入れコストが急上昇している。また、リーブス財務相に対し、光熱費や自動車燃料費の上昇に直面する消費者への支援を求める圧力が高まっている。
パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当シニアエコノミスト、エリオット・ジョーダンドーク氏は「エネルギーコスト上昇による家計への打撃緩和を求める政府への圧力は、与党内からも国民からも一段と強まるだろう」と述べた。
「(イラン戦争が)速やかに終結しエネルギー価格が落ち着かない限り、リーブス氏は秋の予算で再び難しい決断を迫られるだろう」と指摘した。
ONSによると、2月の利払い額は130億ポンドと、前年の75億ポンドから大幅に増加した。
今年度の累計借入額は2月末時点で1259億ポンドと、前年同期を約12%下回っている。