イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は14日、インフレの上振れリスクが自身の考えにおいて「最も重要」との考えを示した。エネルギー価格の高騰が英国経済にどれほどの長期的なダメージを与えるかを見極めるには数カ月かかる可能性があると述べた。国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季会合に合わせてワシントンで開催されたアトランティック・カウンシル主催のイベントで語った。
グリーン氏は、景気減速のリスクは重要だが、新たな物価上昇圧力が需要減退よりも大きなリスクになると指摘。「英国ではほぼ過去5年間にわたり、インフレ率が目標を上回っている」と述べた。
また、2022年のロシアによるウクライナ侵攻など、英国に対する過去の経済ショックの影響が解消されないうちに、2月28日に米・イスラエルがイランを攻撃したと指摘しつつ、イラン戦争によるインフレ圧力が英国経済に定着しつつあるという確固たる証拠を待つのは「重大なリスク」になり得るとの考えを示した。
中東戦争開始以降、消費者のインフレ期待が急上昇しているとしつつ、企業調査は企業行動に関してより複雑なシグナルを示しているとの見方も示した。
英中銀は4月30日に次回の政策金利決定を発表する。市場は、0.25ポイントの利上げが行われる確率は20%以下との見方を織り込んでいる。