ニューヨーク外為市場では、ドルが円を除く大半の主要通貨に対し下落した。ケビン・ウォーシュ元連邦準備理事会(FRB)理事の次期FRB議長への指名を受けて続いていたドルの上昇は失速した。
ウォーシュ氏は低金利を支持する可能性が高いものの、さほど積極的な利下げには踏み切らないとみられている。
6日に発表が予定されていた1月の米雇用統計が注目されていたものの、米政府機関の一部閉鎖の影響で発表は延期される。3日発表予定だった2025年12月の米雇用動態調査(JOLTS)も延期された。ただ、下院は3日、政府機関閉鎖解除に向けた歳出法案を可決。法案はすでに先週上院を通過しており、今後、トランプ大統領が署名し成立する。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.12%安の97.42。過去2営業日は上昇していた。
ステート・ストリートのシニア市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は「市場には幾分『反ドル・反米国債』といったテーマが漂い、そうしたテーマに沿った取引が行われている」と、市場がリスクオフに傾いているものの、ドルが安全資産として買われなかった点を指摘した。
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は3日、米連邦準備理事会(FRB)のこれまでの利下げが雇用市場の健全性確保に寄与したとの認識を示した。さらに、最近の生産性の向上がインフレ抑制に役立つはずだとしつつも、それがどれほど続くか、金融政策がどう対応すべきかは不透明だとした。
ドル/円は0.11%高の155.77円。ただ、1月中旬に付けた1年半ぶり高値の159.45円を下回る水準にある。
2月8日投開票の日本の衆議院選挙が注視されている。
高市早苗首相は3日、「外為特会がほくほく」などと円安のメリットに言及した自身の発言について、「教科書に書いてあること」を話したと説明した。
ラボバンクのFX戦略責任者ジェーン・フォーリー氏は「市場は、高市首相が選挙後に財政を緩めるのではないかと懸念している」と述べた。
ユーロ/ドルは0.21%高の1.1815ドル。 欧州中央銀行(ECB)と英中銀は5日開く会合で、政策金利をそれぞれ据え置く見通し。
豪ドルは対米ドルで0.89%高の0.7009米ドル。対円では一時1990年以来の高値を付けた後、1.5%高の109.31円近辺で推移した。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は3日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げて3.85%とした。利上げは2年ぶり。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは一時、24年11月以来の安値に沈んだ。その後は4.55%安の7万4880.91ドル。
ドル/円 NY午後4時,155.73/155.74 始値,155.95 高値,156.08 安値,155.54 ユーロ/ドル NY午後4時,1.1820/1.1822 始値,1.1787 高値,1.1828 安値,1.1781