NY市場サマリー(19日)円一時10カ月ぶり安値、株反発・利回り上昇 20-Nov 06:26

<為替> ドルが対円で上昇幅を拡大した。片山さつき財務相の高市新政権は市場動向を注視しているとの発言を受け、円は一時、10カ月ぶり安値に下落した。
片山財務相を含む政府閣僚は19日、日銀の植田和男総裁と会談。片山氏が市場動向に対して「高い緊張感をもって注視するとともに、市場とも丁寧にコミュニケーションをとっていくことを再確認した」とする発言を受け、円は下落した。
円は0.92%安の156.975円となった。午後の取引で一時、対ドルで1月中盤以来の安値を記録した。
主要通貨に対するドル指数は0.59%高の100.17となった。ユーロは0.47%安の1.1526ドル。

NY外為市場:

<債券> 国債利回りが上昇した。米政府が10月と11月の雇用統計が12月の連邦公開市場委員会(FOMC)前に公表されないとしたことを受け、連邦準備理事会(FRB)の金融政策の不透明感が高まり、12月会合での利下げ観測が後退した。
この日公表された10月28─29日のFOMC議事要旨によると、データ不足で政策見通しが不透明、かつインフレ抑制を巡り意見が分かれる中で、珍しく明確な反対票を伴う形で政策金利を引き下げたことが明らかになった。
2年債利回りは1ベーシスポイント(bp)上昇の3.592%。
10年債利回りは0.4bp上昇の4.127%。

米金融・債券市場:

<株式> 不安定な値動きとなる中、反発して取引を終えた。半導体大手エヌビディアの決算発表を引け後に控え、ハイテク株が買われた。
主要株価指数は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨発表後、上げ幅を縮小する場面があった。10月28─29日のFOMCの議事要旨では、参加者がさらなる利下げはインフレ抑制の取り組みを妨げる恐れがあるとの見方を示したことが明らかになった。
エヌビディア(NVDA.O)は上昇。同社の決算はAI主導の株高の試金石になるとみられている。

米国株式市場:

<金先物> 安値拾いの買いが入り、5営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比16.30ドル(0.40%)高の1オンス=4082.80ドル。

金相場は前日まで4営業日続落。この日は安値拾いの買いが入りやすい地合いだった。

NY貴金属:

<米原油先物> ウクライナでの戦闘終結に向けた動きが注視される中、原油売りが優勢となり、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.30ドル(2.14%)安の1バレル=59.44ドルだった。1月物は1.42ドル安の59.25ドル。

NYMEXエネルギー:
ドル/円 NY終値,157.15/157.17 始値,156.10 高値,157.18 安値,156.05 ユーロ/ドル NY終値,1.1536/1.1540 始値,1.1586 高値,1.1591 安値,1.1519 米東部時間 30年債(指標銘柄),17時05分,97*29.00,4.7567% 前営業日終値,98*05.00,4.7410% 10年債(指標銘柄),17時04分,98*28.00,4.1386% 前営業日終値,99*00.50,4.1210% 5年債(指標銘柄),17時05分,99*19.50,3.7118% 前営業日終値,99*22.00,3.6940% 2年債(指標銘柄),17時05分,99*26.25,3.5957% 前営業日終値,99*27.13,3.5810%  終値,前日比,% ダウ工業株30種,46138.77,+47.03,+0.10,(.DJI)  前営業日終値,46091.74 ナスダック総合,22564.23,+131.38,+0.59,(.IXIC)  前営業日終値,22432.85 S&P総合500種,6642.16,+24.84,+0.38,(.SPX)  前営業日終値,6617.32 COMEX金 12月限,4082.8,+16.3 前営業日終値,4066.5 COMEX銀 12月限,5085.4,+33.3 前営業日終値,5052.1 北海ブレント 1月限,63.51,‐1.38 前営業日終値,64.89 米WTI先物 12月限,59.44,‐1.30 前営業日終値,60.74 CRB商品指数,299.2448,‐4.1158,(.TRCCRB) 前営業日終値,303.3606