格付け会社フィッチ・レーティングスは10日、トルコの格付け見通しを「ポジティブ」から「安定的」に変更した。通貨リラを支えるための大規模な為替介入で外貨準備高が急速に減少していることや、イラン紛争に伴うリスクの高まりを理由に挙げた。トルコの長期外貨建て格付けは「BBマイナス」に据え置いた。
トルコはインフレの高止まり、巨額の対外資金調達ニーズ、以前に改善が見られたものの依然としてぜい弱な外貨準備など、マクロ経済が引き続き課題を抱えていると指摘。対外債務は引き続き外貨準備高に比べて高水準にあり、インフレ率も、低下傾向にあるとはいえ、同程度の格付けの国を大きく上回っているとした。
さらに、地政学的リスクの圧力も高まっており、イランを巻き込む紛争が長期化すれば、エネルギー価格の上昇、経常収支の赤字拡大、さらにはインフレ抑制プロセスの複雑化につながる恐れがあると警鐘を鳴らした。
フィッチは1月にトルコの格付け見通しを「ポジティブ」に引き上げていた。