ウエストパック銀行、ナショナル・オーストラリア銀行、ドイツ銀行などのエコノミストは11日、オーストラリア準備銀行(RBA)が来週17日の理事会で利上げに踏み切るとの予想を相次いで示した。前日の当局者発言が背景。
市場が予想する来週の0.25%利上げの確率も75%に上昇。中東情勢の緊迫化を受けた原油高でインフレリスクが高まっているとの見方が出ている。
RBAのハウザー副総裁は10日、中東紛争により不確実性が非常に高いと指摘した上で、来週の理事会では金利引き上げの是非について真摯に議論することになるだろうと述べた。
ウエストパック銀行のチーフエコノミスト、ルシー・エリス氏は「原油価格上昇が総合インフレ率に与える影響は大きいが一時的だ」と指摘。その上で「RBA理事会は、それでも対応を迫られる可能性が高い。信頼感や金融市場への打撃がこれまでのところ深刻ではないためだ」と述べた。
RBAは昨年3回の利下げを実施したが、インフレの再加速を受けて先月、政策金利を3.85%に引き上げた。1月の総合インフレ率は3.8%、トリム平均値は3.4%に上昇しており、いずれも目標レンジ(2─3%)を上回っている。
ドイツ銀行のチーフエコノミスト、フィル・オドナゴー氏は、イラン戦争に伴うボラティリティーを踏まえ、3月利上げの可能性は低下したとみていたが「ハウザー副総裁の発言からすると、この見方は誤りだった」とし「今後数日で紛争がさらに拡大すれば見送りもあり得るが、現時点の基本シナリオは利上げだ」と述べた。