ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し小幅高で推移した。中東情勢を背景としたリスク回避の姿勢が強く、有事のドル買いは続いている。
ドルは前日まで原油価格の急騰などを背景に有事の買いが入り、主要通貨に対して上昇していたが、トランプ米大統領が前日にイランでの軍事作戦が「ほぼ完了した」と述べたことを受け、中東を巡る懸念が緩和。ドルが上げ幅を縮小したほか、原油先物が下落するなどの動きが出ていた。
ペッパーストーン(ロンドン)の上級リサーチストラテジスト、マイケル・ブラウン氏はこの日の外為市場の動きについて「主にエネルギー価格の下落が反映されている」と指摘。「エネルギー価格の下落が続けばインフレ圧力が和らぎ、経済への負担もある程度軽減される」と述べた。
この日の取引で原油先物は約11%下落。ただブラウン氏は「市場のほぼ全ての動きが原油相場と強く連動しており、地政学情勢に神経を尖らせる状況が続いている」と指摘。市場では、原油価格を巡る問題が早期に解決すると楽観的なるのはまだ早いとの見方も出ている。
主要7カ国(G7)はこの日、エネルギー担当相のオンライン会合を開いたものの、戦略石油備蓄の協調放出を巡る合意に至らず、国際エネルギー機関(IEA)に情勢の検証を求めた。
終盤の取引でドル/円は0.1%高の157.86円。
ユーロ/ドルは0.1%安の1.16252ドル。ユーロは前日に付けた約3カ月ぶり安値(1.1505ドル)からは持ち直したものの、対ドルで弱含みが続いている。
ドル/円 NY終値,158.04/158.06 始値,157.74 高値,158.12 安値,157.41 ユーロ/ドル NY終値,1.1610/1.1612 始値,1.1639 高値,1.1667 安値,1.1608