東京外為市場・15時=ドル155円前半、米雇用懸念など売り地合い 円買い戻しも 10-Feb 14:30

午後3時のドルは前日ニューヨーク市場終盤からドル安/円高の155円前半で推移している。米雇用悪化やドル離れへの懸念からドルが全般的に売り優勢となる中で、円債市場の金利の低下とともに円を買い戻す動きもみられた。

ドルは朝方、前日の反動や実需の売買などでドル買い/円売りが先行。いったん156円前半まで上昇した後は再びドル売りが優勢となり、前日の安値を下抜けて正午過ぎに155円割れ目前まで下げが深まった。その後は155円前半に値を戻している。

中国の規制当局が米国債の保有を抑制するよう金融機関に勧告しているとの前日の報道が引き続き重しになってるとの見方が聞かれた。対人民元でのドルの下落も響いたとの声もある。

全般的なドル安の裏で、日本サイドでは円買いだけでなく債券と株が同時に買われる動きとなった。自民党の衆院選勝利を受けた高市早苗首相の前日の会見は、「市場への配慮がにじみ、片山さつき財務相も米国と緊密に連携して政策を運営している点が安心感」(国内銀行のストラテジスト)につながる可能性があるという。円と債券が同時に売られる一方、株が買われてきたこれまでの「高市トレード」からの変化を見据えた動きとの見方だ。

外為どっとコム総合研究所の神田卓也シニア為替アナリストは、自民党の大勝で「財政拡大に歯止めがかかるのではないかとの期待感」で、債券と一体となって円を買い戻す動きにつながっているとの見方を示す。高市首相の高い信任を背景に、株と債券と円がいずれも買われるのは「本来あるべき姿」である一方、構造的な円安は今後も続くことを踏まえれば「買い戻し以上の買いが入るかどうかは疑問だ」としている。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,155.29/155.33,1.1907/1.1908,184.93/184.94 午前9時現在,156.12/156.14,1.1903/1.1904,185.85/185.86 NY午後5時,155.86/155.91,1.1914/1.1917,185.73/185.82