<為替> ドルが対円で一時、9カ月半ぶりの高値を付けた。市場では、日本の財政姿勢を懸念する動きが見られている。
ドル/円は0.2%高の155.58円。一時、155.73円と、2月3日以来の高値を付けた。
一方、米雇用統計の発表を20日に控える中、労働市場の動向にも注目が集まっている。米クリーブランド連銀の集計から、10月の米企業による大規模レイオフ予告の件数は3万9000人と急増したことが分かった。また、米労働省が発表した10月18日までの週の失業保険の継続受給件数は8月初旬以来の高水準となった。
主要通貨に対するドル指数は0.02%高の99.55。前日までの4日続落から脱した。
NY外為市場:
<債券> 国債利回りが低下した。株式市場の下落により安全資産である国債の需要が高まったほか、労働市場の軟調さを示すデータを受け米連邦準備理事会(FRB)が12月会合で利下げに動くとの見方が高まったことが背景。
この日発表されたデータで労働市場の弱さが示唆され、FRBによる来月の追加利下げ期待が高まった。フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率は45%と、17日の約40%から上昇している。
2年債利回りは2.7ベーシスポイント(bp)低下の3.583%。
10年債利回りは1bp低下の4.123%。
米金融・債券市場:
<株式> 主要3指数が下落し、S&P総合500種(.SPX)は4日続落となった。割高感への懸念から大型ハイテク関連株が売られた。また、さえない業績見通しを嫌気してホームセンター大手のホーム・デポが下落した。
半導体大手エヌビディア(NVDA.O)は下落。投資家の間では人工知能(AI)への期待で押し上げられた株価を巡る懸念が強まっており、19日の引け後に発表される同社の決算に注目が集まる。
米国株式市場:
<金先物> 米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ期待が後退する中で売られ、4営業日続落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比8.00ドル(0.20%)安の1オンス=4066.50ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 対ロ制裁がエネルギー供給に与える影響に懸念がくすぶる中、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比0.83ドル(1.39%)高の1バレル=60.74ドルだった。1月物は0.81ドル高の60.67ドル。
NYMEXエネルギー:
ドル/円 NY午後4時,155.52/155.54 始値,155.42 高値,155.73 安値,155.06 ユーロ/ドル NY午後4時,1.1580/1.1581 始値,1.1584 高値,1.1607 安値,1.1572 米東部時間 30年債(指標銘柄),16時43分,98*07.00,4.7368% 前営業日終値,98*07.50,4.7360% 10年債(指標銘柄),16時42分,99*01.50,4.1173% 前営業日終値,98*29.50,4.1330% 5年債(指標銘柄),16時36分,99*22.75,3.6891% 前営業日終値,99*18.25,3.7210% 2年債(指標銘柄),16時34分,99*27.38,3.5767% 前営業日終値,99*25.38,3.6100% 終値,前日比,% ダウ工業株30種,46091.74,-498.50,-1.07,(.DJI) 前営業日終値,46590.24 ナスダック総合,22432.85,-275.23,-1.21,(.IXIC) 前営業日終値,22708.08 S&P総合500種,6617.32,-55.09,-0.83,(.SPX) 前営業日終値,6672.41 COMEX金 12月限,4066.5,‐8.0 前営業日終値,4074.5 COMEX銀 12月限,5052.1,‐19.0 前営業日終値,5071.1 北海ブレント 1月限,64.89,+0.69 前営業日終値,64.20 米WTI先物 12月限,60.74,+0.83 前営業日終値,59.91 CRB商品指数,303.3606,+1.7176,(.TRCCRB) 前営業日終値,301.6430