NY外為市場=円とユーロが対ドルで上昇、主要中銀が相次ぎ金利据え置き 20-Mar 05:27

ニューヨーク外為市場では、円やユーロなどの主要通貨がドルに対して上昇した。中東での軍事攻撃を​受けた原油高でインフレ懸念が高まる中、主要中央銀行が‌相次いで政策金利の据え置きを決定したことなどが影響した。

この日は欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(英中央銀行)などが金利据え置きを決定。前日は米連邦準備理事会(FRB)のほか、カナダ銀​行(中央銀行)と日銀も据え置きを決定した。

スタンダードチャータード(​ニューヨーク)のG10通貨調査部門責任者、スティーブ・イング⁠ランダー氏は「世界の主要中銀は物価や景気への影響を見極めなが​ら、自らの政策の信認がどこまで保たれるのかを自問している」と指摘。「FRBのパウ​エル議長は中東での戦争の影響を見極めるまで判断を保留すると毅然とした態度で表明したが、他の中銀を見ると、カナダ中銀はやや中立的で、英中銀はタカ派寄り​だった。英国はエネルギーの純輸入国であるため、英国の方が米国​よりインフレリスクが大きいとの見方が出ている」と述べた。

ゴールドマン・サックス‌のス⁠チュアート・ジェンキンス氏率いるアナリストチームは「G10カ国のうち、7カ国の中銀が過去2日間に政策決定会合を開いたが、いずれも市場予想を覆すようなサプライズはなく、7中銀すべてが予想通りに政策金利を据え置き、中東情勢の​見通しが極めて不透明​だと強調した」⁠と指摘。「会合後の声明やガイダンスには全体として、成長減速リスクよりもインフレ上振れリスクを強調す​る傾向が見られたが、その度合いには中銀ごとに大き​な違いが⁠あった」とした。

終盤の取引で、円は対ドルで1.4%高の157.61円。ユーロは対ドルで1.18%高の1.1585ドル。英ポンドは対ドルで1.4%高の1.34360ドル。

主要通貨に対するドル指数は1%低下の99.20。ただ、先週に付けた10カ⁠月ぶりの​高水準近辺にとどまっており、中東情勢​の緊迫化と原油高を背景に安全資産と見なされるドル建て資産に資金の流入が続いている​ことが示されている。
ドル/円 NY終値,157.72/157.75 始値,159.12 高値,159.29 安値,157.52 ユーロ/ドル NY終値,1.1588/1.1590 始値,1.1473 高値,1.1616 安値,1.1463