米実業家イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXは、予定している新規株式公開(IPO)に先立ち、サウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)に「アンカー投資家」として約50億ドル相当の株式を引き受けてもらう協議を進めている。事情に詳しい2人の関係者が明かした。
関係者の話では、この取引にはPIFが既に保有するスペースXの1%弱の持ち分が希薄化するのを防ぐ狙いもある。
アンカー投資家は、IPOの正式なロードショーの前に一定の株式引き受けを確約する機関投資家で、当該案件の信頼性を高めて売り出す株式の需要を支える役割がある。別の3人の関係者によると、スペースXは複数のアンカー投資家をそろえる取り組みを進めている。
背景には、スペースXがIPOを通じて調達を目指す資金が750億ドルと過去最大規模に上ると見込まれることがある。関係者は、前例のないこれほどの規模の案件について、投資家の関心の度合いを探ろうとしていると述べた。
スペースXはコメント要請に回答せず、PIFはコメントを拒否した。