午後3時のドルは前週末のニューヨーク市場終盤からドル安/円高の159円後半で推移している。イラン情勢の悪化を受けて朝方にドルは160円半ばと1年8カ月ぶり高値を更新した後、米金利の低下、政府の円安けん制、利上げに前向きな日銀からの発信などドル売り/円買い材料が重なり、159円後半に押し戻された。
イラン情勢の悪化を受けてドルは朝方160.47円まで買われ、2024年7月11日以来の高値を更新した。その後は米金利の低下、三村淳財務官による強めの円安けん制発言、利上げ姿勢をにじませた日銀の植田和男総裁の発言とドル売り/円買い材料が相次ぎ、159円後半まで下落。午後に入ると159円後半を中心にもみ合いが続いた。
米金利に関しては、四半期末に差し掛かる中での持ち高調整が影響した可能性を指摘する声もある。
植田和男日銀総裁は30日の衆院予算委員会で、「短期金利が適切に調整されずに、物価が上振れる可能性があると市場が認識した場合には、長期金利も上振れるリスクがある」と語り、現時点で4月の利上げに前向きな姿勢がうかがわれるとの見方も聞かれた。
三村財務官は30日朝、財務省で記者団に対し、足元で原油先物市場に加えて為替市場でも投機的な動きが高まっているとの声が聞かれると指摘し、この状況が続けば「そろそろ断固たる措置」が必要になると述べた。市場では「日銀の4月の利上げと為替介入の合わせ技を市場が想起した可能性がある」(オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター)との声が聞かれた。
ただし、日銀の4月利上げは7割程度まで織り込まれているほか、為替介入の効果にも懐疑的な見方も根強い。ヘッドラインで一時的に押し下げられても、イラン情勢が沈静化しない限り押し目は「拾われていく」(ANZの町田氏)とみられ、下値は限定的との見方がある。
イランへの攻撃開始以降の米長期金利上昇に対して、介入警戒感などからドル/円の上昇が抑えられてきたとみられ、「フェアバリューはもっと上」(町田氏)との見方もある。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,159.73/159.74,1.1515/1.1517,183.94/183.95 午前9時現在,160.22/160.26,1.1490/1.1493,184.13/184.14 NY午後5時,160.31/160.34,1.1508/1.1512,184.41/184.66