欧州中央銀行(ECB)は19日、原油と天然ガスの価格上昇が続いた場合のリスクシナリオを公表した。金融政策での対応を行わない場合、ユーロ圏のインフレ率は27年に4.8%に急上昇する可能性があるとの見通しが示された。
ECBが示した深刻なシナリオでは、原油価格は今年第2・四半期に1バレル=150ドル近辺まで、ガス価格は1メガワット時あたり110ユーロまで上昇すると見込む。その結果、総合インフレ率は26年に4.4%、27年に4.8%、28年には2.8%に達すると予測されている。
ECBは「インフレ率の大幅な上昇、特に深刻なシナリオにおいては、金融引き締め政策や財政支援策によって部分的に相殺され、消費者のエネルギー価格が下がる可能性がある」と述べた。
一方、不利なシナリオでは、インフレ率は26年が3.5%、27年は2.1%に低下すると予測。28年には1.6%まで低下する見込みとした。