午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤から上昇した。午後は159円前半を軸にもみ合いとなった。トランプ米大統領の国民向け演説が午前中に伝わり、ドルの買い戻しが進んだ。イランでの戦闘終結に向けた発信への期待感が一部で高まっていたが、攻撃継続の考えが示され、有事のドル買いが続くと受け止められた。一方、為替介入への警戒感もくすぶり、綱引きとなった。
朝方のドルは、日本時間午前10時からのトランプ氏の演説を控えて158円後半でもみ合っていたが、演説中から徐々に買い戻しが強まった。20分程度の演説終了後もドル買い優勢の値動きは続き、正午前には一時159.48円まで上値を切り上げた。
トランプ大統領は演説で、イランとの戦争における「中核的な戦略目標」がほぼ達成されつつあるとの考えを示した一方、「今後2─3週間で極めて厳しい攻撃を加えるつもりだ」との方針も示した。市場では、事前に停戦に向けた発言への期待が高まっていただけに、原油高、米金利上昇、ドル高の反応となった。
午後にはドル/円の上昇は一服し、159円前半を軸にしたもみ合いが続いた。トランプ氏が今後の攻撃期間として改めて言及した数週間は、有事のドル買いが継続しそうだとの見方が出ている。
一方、節目の160円に接近すれば政府・日銀による為替介入への警戒感が強まりやすいとみられている。とりわけ東京時間には、口先介入への警戒感が根強いといい、手前の節目となる159.50円で上値が抑えられた。
もっとも、先週にドルがいったん160円を超えた局面では、介入らしい動きはみられておらず、市場では「介入への警戒感が本格的に強まる水準は、引き上がっているかもしれない」(みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト)との見方も聞かれた。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,159.42/159.47,1.1524/1.1527,183.73/183.74 午前9時現在,158.71/158.72,1.1587/1.1593,183.91/183.92 NY午後5時,158.78/158.83,1.1588/1.1589,183.95/184.05