NY市場サマリー(3日)米国株反落、ドル下落、利回り低下 金・原油反発 04-Feb 05:56

<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが円を除く大半の主要通貨に対し下落した。ケビン・ウォーシュ元連邦準備理事会(FRB)理事の次期FRB議長への指名を受けて続いていたドルの上昇は失速した。

ウォーシュ氏は低金利を支持する可能性が高いものの、さほど積極的な利下げには踏み切らないとみられている。

6日に発表が予定されていた1月の米雇用統計が注目されていたものの、米政府機関の一部閉鎖の影響で発表は延期される。3日発表予定だった2025年12月の米雇用動態調査(JOLTS)も延期された。ただ、下院は3日、政府機関閉鎖解除に向けた歳出法案を可決。法案はすでに先週上院を通過しており、今後、トランプ大統領が署名し成立する。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.12%安の97.42。過去2営業日は上昇していた。

ステート・ストリートのシニア市場ストラテジスト、マービン・ロー氏は「市場には幾分『反ドル・反米国債』といったテーマが漂い、そうしたテーマに沿った取引が行われている」と、市場がリスクオフに傾いているものの、ドルが安全資産として買われなかった点を指摘した。

NY外為市場:

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。市場は、次期連邦準備理事会(FRB)議長に指名されたケビン・ウォーシュ元FRB理事によるFRB政策変更の可能性を見極めようとしている。また政府機関の一部閉鎖による米経済指標の公表遅延を巡る懸念も意識された。

トランプ大統領は先月30日、パウエルFRB議長の後任にウォーシュ元FRB理事を指名した。ウォーシュ氏はFRB理事時代、インフレを警戒し、長年タカ派と評価されていたものの、現在は利下げを主張するなど、トランプ氏と足並みをそろえる姿勢を示している。

グレンミードの投資戦略・研究責任者ジェイソン・プライド氏は「ウォーシュ氏はFRBのバランスシートの大幅な拡大に強く反対してきた」と指摘。一方、「短期金利に関する同氏の見解は、これまでのFRBの政策と極めて一致しており、むしろ若干ハト派的と言えるかもしれない」と述べた。

プライド氏はFRBが年内2回、各25ベーシスポイント(bp)の利下げを行う可能性が高いとの見方を織り込んでいる。一方、ウォーシュ氏がFRBのバランスシート縮小を目指す可能性があるとの見方から、イールドカーブは急勾配化(スティープ化)する可能性が高いとみられる。

2年債利回りは0.2bp低下の3.568%。10年債利回りは1bp低下の4.268%となった。

米金融・債券市場:

<株式> 米国株式市場は反落して取引を終えた。人工知能(AI)がソフトウエアメーカーの競争を激化させるとの懸念から、アルファベットとアマゾン・ドット・コムの決算発表を週内に控えて警戒感が広がった

エヌビディア(NVDA.O)、マイクロソフト(MSFT.O)が3%近く下落。それぞれ4日と5日に決算を発表するアルファベットとアマゾン(AMZN.O)は1.2%安、1.8%安となった。

AI新興企業アンソロピックが先週末に生成AI「クロード」の法務ツールを発表したことなどを受け、AIの普及によって競争激化や利益率低下に直面する可能性のあるハイテク企業を巡る懸念が強まった。

Bライリー・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、アート・ホーガン氏は「AIの進歩によって混乱に直面する可能性のある多くのソフト企業を注視している」と述べた。

セールスフォース、データドッグ(DDOG.O)、アドビ(ADBE.O)は約7%、シノプシス(SNPS.O)とアトラシアン(TEAM.O)は約8%、インテュイット(INTU.O)は約11%、それぞれ急落。

米国株式市場:

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、安値拾いの買いが入り、3営業日ぶりに大幅反発した。中心限月4月物の清算値(終値に 相当)は、前日比282.40ドル(6.07%)高の1オンス=4935.00ドル。

CMEグループによるマージン(証拠金)引き上げや米連邦準備理事会(FRB)の次期議長にウォーシュ氏が指名されたことなどを受け、金相場は前日まで続落していた。この日はその反動から安値拾いの買いが優勢となった

また、外国為替市場では対ユーロ でドル売りが先行。ドル建てで取引される商品の割安感につながり、金相場を支えた。

NY貴金属:

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、安値拾いの買いなどに支えられ、3営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心 限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比1.07ドル(1.72%)高の1バレル=63.21ドルだった。4月物は1.11ドル高の62.83ドル。

前日の相場が4%超安となった反動で、この日は安値拾いの買いが優勢となり、終日プラス圏を堅調に推移した。

ロイターによると、海事関係者と安全保障コンサルタント会社は3日、複数のイラ ンの砲艦がオマーン北のホルムズ海峡で、米国船舶のタンカーに接近したと明かした。一 方、ロイターは米軍が3日、アラビア海で米空母「エーブラハム・リンカーン」に攻撃的に 接近してきたイランのドローン(無人機)を撃ち落としたと発表したと報じた。一連の報を受け、相場は買い進まれ、一時63.70ドル台まで上伸する場面もあった。

NYMEXエネルギー:
ドル/円 NY午後4時,155.73/155.74 始値,155.95 高値,156.08 安値,155.54 ユーロ/ドル NY午後4時,1.1820/1.1822 始値,1.1787 高値,1.1828 安値,1.1781 米東部時間 30年債(指標銘柄),16時42分,95*24.50,4.8962% 前営業日終値,95*18.50,4.9090% 10年債(指標銘柄),16時41分,97*28.50,4.2655% 前営業日終値,97*25.50,4.2770% 5年債(指標銘柄),16時42分,99*20.00,3.8332% 前営業日終値,99*19.75,3.8350% 2年債(指標銘柄),16時40分,99*27.75,3.5696% 前営業日終値,99*27.75,3.5700%  終値,前日比,% ダウ工業株30種,49240.99,-166.67,-0.34,(.DJI)  前営業日終値,49407.66 ナスダック総合,23255.19,-336.92,-1.43,(.IXIC)  前営業日終値,23592.11 S&P総合500種,6917.81,-58.63,-0.84,(.SPX)  前営業日終値,6976.44 COMEX金 4月限,4935.0,+282.4 前営業日終値,4652.6 COMEX銀 3月限,8330.1,+629.2 前営業日終値,7700.9 北海ブレント 4月限,67.33,+1.03 前営業日終値,66.30 米WTI先物 3月限,63.21,+1.07 前営業日終値,62.14 CRB商品指数,310.1122,+4.9770,(.TRCCRB) 前営業日終値,305.1352