ギガデバイスが香港上場、40%近く急騰 中国の半導体自給化が追い風 13-Jan 20:58

中国の半導体設計大手、兆易創新科技集団(ギガデバイス・セミコンダクター)が13日、香港市場に新規上場し、公開価格を40%近く上回る水準で取引を終えた。

米国との緊張関係を背景に中国政府が半導体の自給自足を推進する中、業績が急拡大している同社に投資家の買いが集中した。

上海証券取引所(603986.SS)にも上場している同社は、2005年設立のファブレスの半導体設計会社。今回の香港での重複上場により、46億8000万香港ドル(約6億ドル)を調達した。

株価は一時248.8香港ドルまで上昇し、終値は公開価格(162香港ドル)を38%上回る222.8香港ドルとなった。時価総額は約1950億香港ドル(約250億ドル)に達した。

調査会社フロスト&サリバンのデータを引用した同社の説明によると、デバイスの制御コードを保存する「NOR型フラッシュメモリー」の市場シェアは18.5%で、世界2位。

中国光大証券国際のストラテジスト、ケニー・ン氏は「ギガデバイスは検査・組み立て能力を備えた半導体企業であり、力強い収益と良好な将来性を有している」と評価した。

香港上場に向けた目論見書によると、24年の純利益は前年比約7倍の11億元。売上高は28%増加した。同社のNORなどのチップは家電、自動車、産業オートメーションなど幅広い分野で使用されている。

創業者の朱一明会長は香港の上場式典で、04年にガレージで始まった事業が、10年前に国内の半導体設計会社として初めてメインボードに上場するまでに成長したと振り返った。

同会長は自社を「半導体のデパート」と位置づけ「今後は積極的にAIを取り入れ、製品カテゴリーを拡大するとともに、新たな事業グループを開発していく」と意欲を示した。

上場による調達資金は、研究開発や戦略的投資、企業の買収資金に充てる予定。

目論見書によれば、コーナーストーン投資家には、チャイナ・ピナクル・エクイティ、雲鋒基金(ユンフェン・キャピタル)や小米(シャオミ)(1810.HK)、TCL実業、華勤技術(603296.SS)などが名を連ねている。