豪準備銀行(RBA)のケント総裁補は26日、中東紛争が長引けば長引くほど経済的損害は大きくなり、政策当局はエネルギー価格の高騰がインフレ期待を押し上げることがないよう対策を講じる必要があると警告した。
シドニーでの講演で、中東紛争によって金融情勢は引き締まったものの、供給ショックはインフレのリスクを高めていると指摘。「中央銀行はこうした状況を変えることはできない。しかし、初期の物価上昇が長期的なインフレ期待の高まりやインフレ圧力の長期化につながらないようにすることは可能だ」と述べた。
豪中銀は今月、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ4.10%とし、2会合連続で利上げを決めた。中東紛争が世界の石油貿易を混乱させ、国内のガソリン価格を過去最高に押し上げる前から、インフレが高止まりしていた。
直近の引き締めで、昨年実施された3回の利下げのうち2回分が帳消しになったが、ケント氏は金融政策が現在制約的であるかどうかについては明言を避け「2025年の政策金利引き下げと、さまざまなモデルによる中立金利の推定値のさらなる上昇を踏まえると、評価は困難になった」と述べた。