イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は24日、英議会財務委員会で、3月19日に開く次回の金融政策委員会(MPC)における政策金利の動向について現時点ではいずれの判断にも開かれているとの認識を示し、利下げに含みを持たせた。
ベイリー氏は、5月に発表される予定の4月の総合インフレ率が中銀目標の2%付近まで低下する可能性が高いとの見解を改めて示した。一方で、サービス価格のインフレ率が予想ほど低下していないとし、利下げへの確信を持つには、さらなる材料が必要だとした。
今月開かれたMPC会合では、5対4の僅差で金利据え置きが決まった。
先週発表された1月の英消費者物価指数(CPI)の前年同月比の伸びは3.0%に鈍化で、今月初めに示された英中銀の予測をわずかに上回る水準だった。一方、サービス価格の上昇率は4.4%と、英中銀予測の4.1%を上回った。
利下げは速すぎたと今月に主張した英中銀チーフエコノミストのピル委員は、根強い物価上昇圧力への懸念を改めて表明。「総合インフレ率の2%達成に惑わされないことが重要だ。過去には、2%という数字を重視しすぎたこともあった」と指摘し、今春にインフレ率が目標に戻ったとしても、インフレ圧力の「抑え込み」が引き続き重要になるとの見方を示した。