インド準備銀行(中央銀行)のマルホトラ総裁は20日、中銀は暗号資産(仮想通貨)とステーブルコインに対して慎重なアプローチを採っていると述べた。デリー経済学院で行われた講演で発言した。
マルホトラ氏は「ステーブルコインと仮想通貨はリスクが大きく、われわれは非常に慎重なアプローチを採っている」と表明。その上で「しかし同時に(インドの即時送金システムである)UPI(統合決済インターフェース)やデジタル融資のようなデジタルイノベーションについては、受け入れに非常に前向きで、支援にも積極的だ」と述べた。また仮想通貨を規制すべきかどうかについて最終的に判断を下すのは政府だとの見解を示した。
マルホトラ氏は先月の国際通貨基金(IMF)と世界銀行のイベントで、インド中銀はステーブルコインや仮想通貨よりも中央銀行デジタル通貨(CBDC)の普及を望んでいると述べていた。