午後3時のドルは153円前半、1週間ぶり安値から反発 07-Nov 14:41

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の153円前半で取引されている。米指標の下振れでドルが売られた前日海外の動きは一服となったものの、上値追いには至らなかった。

ドルは朝方につけた1週間ぶり安値の152円後半から、仲値にかけて153円前半へ切り返した。ドルの下値では「ドルを買い遅れていた輸入企業などが買い注文を入れた」(大手銀のトレーダー)といい、前日海外でドルを売り込んだ短期筋も買い戻しに動いたと見られる。

しかし、その後は週末を控えて追随買いの勢いが次第に細り、ドルは153円前半で売買が交錯した。市場ではドルは当面、心理的節目となる「155円を上値抵抗線として推移するだろう」(バークレイズ証券為替債券調査部長の門田真一郎氏)との声が聞かれた。

<豪ドル/NZドルが12年ぶり高値>

対ドル以外の円相場は上下まちまち。失業率が9年ぶり高水準へ上昇したNZドルはこの日も軟調で、一時85円後半と3週間ぶり安値を付けた。

NZでは失業率の高止まりを受けて、金利先物市場が織り込む利下げ確率が上昇している。豪中銀が先の理事会で追加利下げを示唆しなかったこともあり、豪ドル/NZドルはこの日、1豪ドル=1.15NZドル前半まで上昇し、2013年10月以来、約12年ぶり高値を更新した。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,153.35/153.36,1.1533/1.1535,176.87/176.88 午前9時現在,152.95/152.96,1.1548/1.1550,176.64/176.65 NY午後5時,153.06/153.07,1.1547/1.1548,176.74/176.76