午前のドルは159円半ばと、朝方の水準から小幅にドル安/円高で推移している。イラン情勢を巡り、45日間停戦の条件で協議していると一部で報じられてややドル売り方向に傾いたが、イラン側の反応を見極めたいとの声も聞かれ、大きな値動きにはつながらなかった。堅調な米雇用統計もドルを支えている。
朝方の159円後半からやや弱含みで推移していたドルは、停戦協議に関する報道が下押しした。足元では159円半ばでのもみ合いとなっている。
米ニュースサイトのアクシオスは5日、米国、イラン、および中東湾岸地域の仲介国グループが、45日間の停戦の条件について協議していると報じた。「イランの反応を見たい」(みなと銀行資金証券部ストラテジストの苅谷将吾氏)との声もあり、市場の反応は小幅なドル売りにとどまった。
欧州が引き続きイースター(復活祭)の休暇中で、材料不足を指摘する声も聞かれる。一方、強めの米雇用統計を受けて、米国の利下げ観測が小幅に後退したことで、「ドル/円は下値も堅い」(苅谷氏)という。
イラン情勢を巡るシナリオの多様化も指摘され、手掛けづらさも意識されている。商船三井が保有するLPG(液化石油ガス)船が、中東のホルムズ海峡を通過したことが判明するなど、米国やイスラエルとイランの関係が変わらないとしても、「他国は影響が少しずつ小さくなっていく可能性がある」(国内銀行の為替セールス担当者)との見方が聞かれた。
戦闘が激化すればドル買い、米国が手を引けばドル売りというシナリオ以外もあり得るとして、「さまざまなシナリオが想定され得る中で、身動きが取りづらい」(国内銀の為替セールス担当者)との声もある。