インドネシア経常収支、第3四半期は10四半期ぶり黒字 20-Nov 14:56

インドネシア中央銀行が20日発表した第3・四半期の国際収支は、経常収支が40億ドルの黒字となった。四半期ベースで黒字となるのは2023年第1・四半期以来。

経常黒字の対国内総生産(GDP)比は1.1%と、2022年第4・四半期以来の高水準となった。第2・四半期はGDP比0.8%の赤字だった。

インドネシア中銀によると、原油価格の上昇に伴う石油・ガス輸出額の増加などにより、製品貿易の黒字が拡大したことが経常収支黒字化の一因となった。

ただ、経常収支が黒字となったにもかかわらず、外貨準備は64億ドル減少した。減少幅は前四半期の67億ドルからわずかに縮小した。

中銀は声明で「国内経済の見通しと投資環境に対する投資家の楽観的な見方を反映し、直接投資は黒字となった」と説明した。

「債券市場からの外国資本の流出により、証券投資は赤字を記録した」とし、民間部門による対外債務の返済も増加したと指摘した。