カナダの資産運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメント(BAM.N)は、同社の新たな人工知能(AI)インフラファンドで、総額100億ドルのエクイティ(出資金)の調達を目指している。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が19日、報じた。
すでに米半導体大手エヌビディア(NVDA.O)やクウェート投資庁のほか、自社のバランスシートからの拠出で50億ドルを調達済みという。
出資金のほか、追加の共同投資と負債を活用して、総額1000億ドル相当のAIインフラを構築・取得する計画。
データセンター、電力事業者、半導体製造など、AIエコシステム全体に投資する。特に未開発地で一から建設するプロジェクトに資金の大半を振り向ける。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)はロイターに「AIインフラには土地、電力、専用スーパーコンピューターが不可欠だ。ブルックフィールドとの提携でこうした要素を全て結びつけることで、即座に展開可能なAIクラウドが実現する」と述べた。