午後3時のドルは155円後半へ小幅安、年末控えポジション調整 24-Dec 14:41

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の155円後半で推移している。日本の政府当局者の円安けん制発言が重しとなる中、年末を前にしたポジション調整の売りが相場を下押しした。あす日銀の植田和男総裁の発言機会を控えており、発言に関心を寄せる声も聞かれる。

ドルは朝方からじり安で午前中に一時155円半ばまで下落。韓国の国民年金公団によるウォン安対策の戦略的な為替ヘッジが明らかになり、ウォン高/ドル安の流れが波及したとの見方も聞かれた。その後、午後にかけて再び156円台に上昇したが、足元では再びドル売りが優勢になっている。

欧米市場がクリスマス休暇に入るため、取引量が少なく、年内は値幅の狭い動きが続きそうだとの声は多い。目先大きな材料も少ないものの、あすの日銀の植田和男総裁による発言機会が前週の金融政策決定会合後の会見を修正する内容となるかに関心も寄せられている。

前週の植田総裁の会見では次の利上げに関する手掛かりがなく、2円弱円安が進んだ。片山さつき財務相の円安けん制発言などで、ドル/円は日銀会合後の上昇を帳消しにする流れとはなっているものの、あすの植田総裁の発言次第では「上下双方に振れ得る」(三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリスト)として、前週の会合後のドル/円急騰を踏まえて発言を修正する場合は円買いが進むとの指摘もある。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,155.79/155.81,1.1799/1.1800,183.76/183.77 午前9時現在,156.15/156.20,1.1794/1.1796,184.13/184.15 NY午後5時,156.21/156.25,1.1793/1.1796,184.21/184.24