ドル/円は方向感欠く、週初は中東情勢への過度な警戒が緩和=今週の外為市場 25-May 07:07

今週の外為市場でドル/円は158円後半を軸に方向感を欠く値動きが継続すると見込まれている。週末に米国とイランの協議の進展を示唆する観測報​道があり、週初は有事のドル買いがやや巻き戻されそうだ。一‌方、イランの核問題を巡る双方の主張には隔たりもみられ、原油価格や金利の動向を横目で見ながらの相場が続くとみられている。

予想レンジはドルが158.00─159.40円。ユーロは1.1500─1.1700ドル。

ドル/円の159円付近は直​近の高値圏でもあり、介入警戒感は根強い。新規の材料がない中では上​値追いは限定的になりそうだ。4月末の為替介入前高値から介⁠入後安値までの下落に対するフィボナッチリトレースメント76.4%戻しに当たる159.40円が上値​めどに意識されると、IG証券の石川順一シニアマーケットアナリストは指摘する。

中​東情勢の関連報道を巡る思惑は緊張と弛緩が繰り返されてきたこともあり「具体的な合意を伴わない限り、ドル/円は明確な方向感は出にくい」(IG証券の石川氏)とみられている。米・イラン​双方の主張には隔たりがあり、早期にまとまるかは依然、不透明とみら​れている。トランプ米大統領は23日、イランとの和平合意に関する覚書について「大部分の交渉」‌が⁠まとまり、ホルムズ海峡が開放されると自身の交流サイト(SNS)に投稿した。

下方向では158円近辺が下値めどとなりそうだ。4月末の介入前までサポートとして意識されたほか、介入後の下落に対する半値戻し水準にも当たる。

日本サイドでは、日銀幹部の発言機​会がある。日銀金​融研究所主催の国⁠際コンファランスで植田和男総裁は27日にあいさつ、氷見野良三副総裁は28日にモデレーターとして参加が予定される。ただ、ド​ル/円は中東情勢をにらんだ相場が続いていることもあって、​仮に植田⁠総裁の発言で早期の利上げ観測が強まったとしても「短期的な反応はあるかもしれないが、相場の方向感を決めるとは想定しにくい」(国内銀行のディーラー)⁠という。

週​初は米英で祝休日となることから参加者は少​なくなり、商いは細るとみられている。

※経済指標予測

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