来週の外為市場でドル/円は、日米の為替協調介入への警戒感が高まるとみられている160円の手前での足踏みが続く見通しだ。ドル買い/円売り意欲は根強く、ドル売り/円買い方向の材料への反応は限られる一方、介入警戒が上値を引き続き抑制するとみられている。
予想レンジはドルが158―161円。ユーロは1.140―1.165ドル。
市場では「ドル/円は妙に下がらない。介入がなければ上方向を狙いたいということだろう」(上田東短フォレックスの阪井勇蔵・営業企画室室長)との声があり、介入後の下落幅の半値戻し近辺での足踏みが継続している。米国の消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)でインフレの落ち着きが示され、日銀の早期利上げに向けた動きが報じられても、ドル売り/円買い方向の値動きは限定的となった。
日米の当局者はさらなる協調介入を躊躇しない考えを示しており、160円を超えるドル高/円安は「不意打ち介入などを通じて、しっかり抑えにくるだろう」(上田東短の阪井氏)との見方が市場では聞かれる。ドル159-160円でレンジ推移が続きそうだとの声もある。
ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)を翌週に控えた週で、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表以外、大きなイベントは予定されていない。
米国の利上げ観測が後退し、日銀の利上げ観測が高まってもドル/円の下押しにはつながっていない。むしろ足元で急速に日銀の早期利上げの思惑が高まっただけに「9月実施を見送ればむしろ円安」(FX会社のアナリスト)との見方も聞かれ、円売り圧力の根強さが意識されている。
※経済指標予測
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