午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤とほぼ同水準の159円半ばで推移している。中東情勢が依然不透明で有事のドル買いが再燃し、ドルは底堅さを維持。午後には159.65円付近まで上昇した。一方、政府・日銀による為替介入が警戒される160円台が視野に入る中、積極的に上値を追う動きは限られ、もみ合う展開が続いた。
朝方に159円半ばで推移していたドルは、午前9時半過ぎに米連邦準備理事会(FRB)高官発言を受けてやや強含んだ。ただ、ドルがどんどん水準を切り上げる展開にはならず、狭い値幅での推移が継続。午後も一進一退の展開が続き、一日を通して膠着感が強かった。
米国とイランの和平交渉を巡っては、ホワイトハウスが27日、イラン国営テレビが報じた米国との紛争終結に向けた覚書草案について「事実ではない」とし、覚書は「完全なねつ造だ」と否定した。市場では「原油価格は下落基調にある一方、為替相場では有事のドル買いがみられ、底堅い動き」(外為アナリスト)との声が聞かれた。
ただ、節目の160円が視野に入る中で、為替介入への警戒感もくすぶっている。マネックス証券のチーフ・FXコンサルタント、吉田恒氏は「当局が160円以上の円安を容認しない姿勢は変わらないのではないか」と指摘する。
先月30日に、160円後半から一気に155円半ばまで円高が進行したことを踏まえると、「特に個人投資家などはなかなか円売りを仕掛けづらい」(吉田氏)として、目先はドルの上値が重くなりやすいという。今後1週間程度は、引き続き狭いレンジでの推移が続くと予想されている。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,159.53/159.58,1.1599/1.1600,185.05/185.11 午前9時現在,159.57/159.58,1.1616/1.1619,185.38/185.39 NY午後5時,159.51/159.52,1.1625/1.1627,185.42/185.52