日銀が27日に発表した2025年度決算によると、当期剰余金が前期比14.9%減の1兆9263億円となった。保有する国債の利息収入や上場投資信託(ETF)の運用益が膨らむ一方で、利上げに伴って補完当座預金への付利支払いが増加した。当期剰余金を踏まえた国庫納付金は1兆8300億円で、歴代4位の高水準。24年度の国庫納付金は2兆1510億円だった。
金利上昇を受けて、保有国債の利息収入は2兆5182億円と前年度を上回って過去最高となった。
ETFの運用益は1兆7409億円で、株高を追い風に前年度を大きく上回った。このうち、分配金等は1兆6336億円で過去最高。ETFの売却益は1073億円。日銀は今年1月から保有ETFの売却を始めている。
為替の円安推移で、為替差益が7461億円となった。前年度は908億円の為替差損だった。
一方で、補完当座預金への付利は2兆7104億円となった。付利が保有国債の利息収入を上回るのは通期では初めて。
<保有国債の評価損は45兆円超に>
国債買い入れの減額を進めたことで、3月末の保有国債残高は前年度比7.8%減の530兆8695億円となった。ただ、評価損は一段と拡大して45兆4414億円と過去最大。もっとも、償却原価法を採用しているため、期間損益には影響しない。
保有ETFの評価益は57兆0657億円で過去最大。株高で前年比73.6%増となった。