来週の外為市場でドルは持ち高調整が中心になるとみられている。翌週に日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控える中、手掛けにくさが意識される。一方、貿易赤字や対外投資に伴うドル買いは継続し、上値余地を探る場面も想定される。その場合でも、160円に接近すると為替介入への警戒感が高まり、上値は抑えられるとみられている。
予想レンジはドルが154.00―158.00円。ユーロは1.150―1.180ドル。
ドル/円は、日米の中銀イベントを控える中で「(結果)発表前のポジション調整が中心だろう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジスト)との見方が出ている。実需面からドル買いフローは変わっていないとの見方から、追加の円買い材料がなければ、ドルは徐々に上値余地を探る動きになるという。
足元では、日米協調介入後や前日の下落局面で下げ止まった155円前半がサポートに意識されている。仮に155円を割れる場合でも、154円台では実需の買いが支えになるとみられている。
一方、日銀の利上げペース加速への警戒や米国の早期利上げ観測の後退を受け、上値の重さも意識されている。加えて「160円に接近すれば介入警戒が強まりかねない」(植野氏)といい、値を戻すとしても緩やかな動きになりそうだ。
10日に日銀の増一行審議委員の発言機会がある。高田創審議委員によるタカ派発言を受けて「日銀のタカ派織り込みは相当進んだ。よほどのサプライズでもなければ円高方向のインパクトは乏しいのではないか」(国内証券のアナリスト)との見方がある。欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表(10日)では利上げ織り込みが進んでおり、相場インパクトは限られるとみられている。
11日には米8月消費者物価指数の発表を控えている。FOMC直前期でもあり、発表を控えた週後半は不安定な値動きになる可能性もある。
※経済指標予測
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