午前のドルは153円半ばを軸に売買が交錯した。前日に152円台まで進行したドル安/円高が一服し、今後は相場の戻りを試す局面との声も聞かれる。早朝に伝わった円相場に関するベセント米財務長官の発言に対する反応は限定的で、市場の関心は日米中銀による金融政策の行方に移っている。
・ドルは153円半ばを挟んで売買が交錯、前日までの円高が一服
・今後は戻りを試す局面との見方
・週内の米物価指標や来週の日米中銀による金融政策決定会合に注目
・円相場に関するベセント米財務長官の発言には反応限定的
<三菱UFJ信託銀行の酒井基成・資金為替部マーケット営業課課長>
「ドル/円は下方向へのリスクには要注意だが、米国の消費者物価指数がよほど予想外でない限り150円を割れることはないだろう」
「日銀に関しては、9月の利上げ見送りは見込んでいないものの、その後の利上げペースを速めるという言質はおそらく与えないとみている。12月まででほぼ2回の利上げという市場の織り込みは行き過ぎで、中銀イベント後は円売りに戻る可能性がある」
「ドル/円のモメンタムが強いためボラティリティーが上がっており、キャリー通貨として選好される条件の一つは失われている」
「円安はある程度許容されても一定の水準を超えると日米で是正が入る。市場によって決まらない価格調整が入るということで、長期保有してキャリーを行う通貨ペアとしても選好されない」