午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場から小幅にドル安/円高の161円後半で推移している。ドル売り/円買い方向に大きく影響を及ぼす材料は出ていないものの、株安のほか、注目された30年債の入札が順調な結果だとの見方が広がったことなどもあり、前日までのドル買い/円売りが一服した。
午前中に162円を割り込んだドルは、午後にかけて161円後半でのもみ合いが続いた。午前中は全般的にドルが売られたものの「大きなドル安材料が出たわけではなく、ドル高に一服感が出ている中で円を積極的に売り進める地合いではない」(ニッセイ基礎研究所の上野剛志・主席エコノミスト)との見方が聞かれた。株安に伴うヘッジ解消も意識されたとの指摘もある。
米供給管理協会(ISM)が前日発表した6月の非製造業総合指数は54.0と、5月の54.5から小幅に低下した一方、雇用指数は51.2と、5月の47.9から上昇。まちまちな内容で、米長期金利も方向感の定まらない動きとなっており、午後に入って米長期金利が4.5%付近へと上昇すると、午後3時過ぎにドル/円も162円ちょうど近辺まで上昇した。
城内実経済財政相は7日の閣議後会見で、「骨太の方針」原案を巡る金融市場の懸念は「趣旨と異なる受け止めであり誤解」などと語った。骨太の原案は、財政健全化などの文言が削られたことや、日銀の独立性に対する影響を連想させる表現などが金融市場で材料視されている。
城内経済財政相の発言は、想定以上の市場反応に対しての火消しとの見方が聞かれる一方、修正を行う可能性について「現時点では考えていない」とも語っており、財政不安などを根本的に払拭するものではないと受け止められている。今後は骨太方針に基づいて来年度の予算などが決定されることになり、「年後半にかけて財政というテーマが為替・債券市場でかなりくすぶりそうだ」(ニッセイ基礎研の上野氏)との見方がある。
ドル/円,ユーロ/ドル,ユーロ/円 午後3時現在,161.87/161.88,1.1431/1.1433,185.05/185.06 午前9時現在,162.07/162.12,1.1441/1.1443,185.46/185.47 NY午後5時,162.07/162.10,1.1440/1.1443,185.44/185.47