カナダ統計局が29日発表した2026年第1・四半期(26年1─3月期)の国内総生産(GDP)は、年率換算で前期比0.1%減少した。25年第4・四半期(25年10─12月期)の1.0%減に続き、マイナス成長となった。ロイターがまとめたアナリスト予想やカナダ銀行(中央銀行)の予測は1.5%増だった。
ただ、年率ベースでは2四半期連続のマイナスとなったが、四半期で比較すると横ばいとなり、四半期比で定義する「テクニカル・リセッション」は免れた。カナダ経済は、米関税措置の影響などによって投資や雇用、支出の鈍化や物価の上昇を招いている。米国やメキシコと結ぶ自由貿易協定(FTA)の見直しや中東情勢に伴う原油価格の急騰なども不透明感を高めている。
カナダ中銀の26年の成長率予測は1.2%と、25年の1.7%から減速する見通しだ。
統計局によると、26年第1・四半期(26年1─3月期)のGDPは、高水準の輸入が押し下げ要因となった一方、大幅に積み増された在庫がプラス要因となった。家計支出は金融サービスや食品などで増えた。一方、企業や政府の投資は減少した。企業の設備投資は0.7%減と、5四半期連続のマイナスだった。
3月単月のGDPは前月比0.1%減。4月速報値は0.4%増と見込んでいる。