金利正常化の時期、経済・物価情勢見ながら判断=小枝日銀委員 20-Nov 14:41

日銀の小枝淳子審議委員は20日、新潟県で開いた金融経済懇談会後に記者会見し、金利の正常化を進めるタイミングは「足元の経済・物価状況について確認しながら判断していく」と述べるにとどめ、具体的な利上げの再開時期に言及しなかった。海外経済の不確実性が続く中で、国内企業の賃金設定行動など物価を取り巻く状況を見ながら判断していくと説明した。

小枝委員は午前のあいさつで、実質金利が「他国と比べても明らかに低い」とし、実質金利を均衡状態に戻していく金利の正常化を進めることが「将来に意図せざるゆがみをもたらさないためにも必要だ」と述べていた。

午後の会見では、基調的な物価上昇率が「総じてみれば2%ぐらいになっている」と改めて述べた上で、基調的な定着度合いを見ていく必要があると強調した。