財務省が流動性供給入札の「区分見直し」について近く市場参加者と協議することが24日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。超長期国債の追加発行が抑制される副次的効果も見込まれ、実施が決まれば市場の安心感につながりそうだ。
流動性供給は、市場で品薄となった銘柄を追加発行して流動性を向上させる狙いで2006年に導入された。現在は1年超5年以下、5年超15.5年以下、15.5年超39年未満の3区分に分け、年13.5兆円発行している。区分ごとの発行額は3カ月ごとに決めるが、先物取引と重なる5年超15.5年以下への配分が相対的に多い。
4月からはこの区分を見直し、ボリュームゾーンとなる5年超15.5年以下を「5年超11年以下」に改める案が出ている。15.5年超39年未満は、新たに「11年超39年未満」とする。
6月までの3カ月間は、1年超5年以下を5月に7000億円、5年超11年以下を4、5、6月にそれぞれ6500億円、11年超39年未満を4月と6月に2500億円ずつ発行する案を軸に、近く参加者と詳細を詰める。
同省は、26年度の国債発行計画で、投資家の需要減衰を踏まえて超長期国債の新規発行額を17年ぶりの低水準に抑えた。ただ、年明け以降も市場の動揺が残り、1月下旬の歴史的な金利急騰にはベセント米財務長官からも疑念の目を向けられた。
超長期債の新規発行減額と併せ、既発債の追加発行の枠組みを見直すことになれば市場の安心感が増し、市中利回りの低下につながる可能性がある。