政府は、来週にも閣議決定する2026年度一般会計予算案で、歳出総額を120兆円超とする方向で調整に入った。複数の政府筋が明らかにした。予算規模は25年度(115兆1978億円)を超え、過去最大となる。
歳出の3分の1を占める社会保障費の伸びや、防衛力強化に伴う政策経費などを積み増す。長期金利の上昇傾向にも歯止めがかかっておらず、利払いに充てる国債費も相応に膨らむ公算が大きい。
26年度予算編成に先立ち16日の参院本会議で可決、成立した25年度補正予算は、規模を膨らませたことで市場の懸念を招いた。
高市早苗政権として初となる本予算編成では、積極財政を進めるのと同時に、財政不安にどう向き合うかも焦点となる。